Block and Planes
ボリス・テレゲン
2025年 4月 25日
ー
5月 18日
SOM GALLERY

SOM GALLERY は、4月25日(金)から5月18日(日)まで、ボリス・テレゲンの個展、「Blocks and Planes」を開催いたします。オランダ・アムステルダムを拠点に活動するテレゲンにとって、日本での個展は約7年ぶりとなります。本展では、コンクリート、ブロンズや木材等の素材を用いた立体作品に加え、レリーフ・コラージュ作品等の平面作品も発表いたします。
国際的なアーバンアートの先駆者として、テレゲンは、自身のペンネーム「DELTA」の文字を解体し、作品やインスタレーションに再構築し続けてきました。その作品は世界各地で評価され、多くの権威ある機関に展示されています。2000年代後半より、現代アート作品として評価され、インスタレーション作品の展示やパブリックアート、また大規模な展覧会への参加など、世界各国でその活躍を見せています。2009年にはカルティエ財団による展覧会への参加、また2011年にはアムステルダムのコンサートホールでの大規模な作品展示、そして2013年にはフランスの大型美術館パレ・ド・トーキョーでの作品発表など、その活動の影響は日を追うごとに増しています。
本展では、半具象的なイメージと抽象的なイメージの作品群で構成され、大胆に積み重ねられたブロック状の彫刻作品と層状のレリーフ・コラージュを展開いたします。
彫刻作品においては、卓越した技術的な熟練さを示すと同時に、テレゲンが大切にしている「構築と創造」の遊び心を反映させています。時には文字の形に基づき、形、緊張、バランスの相互作用を探求しています。そしてブロック形式の作品では、素朴で子供が実践するような積み重ねと、厳格でバランスの取れた構成が遊び心満載に組み合わさっています。
また、レリーフ・コラージュの作品では、「秩序と無秩序」、「繰り返しと変化」というテーマを掘り下げ、等角図とリズムの厳格なルールを使って、テクスチャーにおける感情を求めています。たとえば、「Surfaced」という作品では、整然とした均一な表面の下に隠された基盤となる混沌を垣間見せています。また、「ChrS Error」と「Endgame」という二つの作品では、彫刻と紙の重なりを明確に表現しています。「ChrS Error」は文字で構成された銅のバーであり、「Endgame」はその銅の彫刻に近しいドローイングに基づいています。これらのドローイングは切り取られ、かつて文字を形成していたビームの層状の積み重ねに再構成され、作品へと昇華されています。
ボリス・テレゲンは、1968年オランダ・アムステルダム生まれ。現在に至るまで、アムステルダムを拠点に活動を続けています。1980年代から、「DELTA」名義でグラフィックアーティストとして活動を開始したテレゲンは、建築やロボット工学、ガンダムなどから影響を受けた3Dレタリングスタイルで注目を集め、現在もオブジェや彫刻などの立体作品、イラスト、絵画やコラージュといった様々な作品を手掛けています。
主な個展として、「FINAL FANTASY」Backslash(パリ、フランス、2024年)、「121/183」Aambeeldstraat(アムステルダム、オランダ、2024年)、Solo presentation at Art Island (エイマイデン、オランダ、2024年)等。主なグループ展として、「COLOUR IMAGE SPACE. Bart van der Leck in dialogue」 インゼル・ホンブロイヒ美術館(ノイス、ドイツ、2024年)「Defumo」Urban Spree(ベルリン、ドイツ、2023年)、「BEYOND THE STREETS」 Saatchi Gallery(ロンドン、イギリス、2022年)等。
Works
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