From 0 to 1

黒瀧 藍玖

2024年 4月 24日 ー 5月 5日

SOM GALLERY

SOM GALLERY は、4月24日(水)から5月5日(日)まで、黒瀧 藍玖の個展「From 0 to 1」を開催いたします。本展は、黒瀧の初個展となり、代表作品である「Human 1」を中心に発表いたします。

東京造形大学にてテキスタイルを学んだ黒瀧は、繊維が交差することで立体的な構造が生まれる織物の造形に着眼し、その特徴を利用した立体作品を制作します。

繊維の交わりによる立体的な構造の本作品は、黒瀧の視点から想起される世界観であり、ミクロ視点とマクロ視点、どちらの視点で世界を捉えても、結論のところ存在の有無に帰結し、0と1の概念へと展開することができます。よりミクロ視点の解像度を下げることで、物質構造の最小単位である「素粒子」が「ひも(弦)」からできているという考えに至ります。

黒瀧は、この考え方と、経糸と緯糸の交差の組み合わせを表した織りの組織図が「0」と「1」の情報をもとにしていることを用いて、単純な立体を作ることに挑戦します。

経糸と緯糸で構成される、フレームの中に人間を表現した立体作品は、脳や身体が生み出すパターンに囚われた存在としての人間を浮き彫りにし、内と外の境界を敷くことで物事を認識している人間の視点を喚起させます。

黒瀧の作品は、構造的な立体美だけでなく、一定のアルゴリズムに囚われた視点から我々を解放し、より俯瞰した視点から見つめる世界の入り口へと人々を誘うのかもしれません。

黒瀧 藍玖は、2000年に神奈川県に生まれ、2022年東京造形大学デザイン学科テキスタイルデザインを卒業。2020年には、イギリス・ブリストル大学テキスタイル科へ留学。現在は東京を拠点にアーティストとして、自身の作品制作にも重きを置いて活動しています。主なグループ展として、「JUMP AROUND」Gallery Conceal Shibuya(東京、2020年)、「LOOKS」America-Bashi Gallery(東京、2019年)等に参加。本展覧会「From 0 to 1」が自身初の個展となります。

本展覧会において、立体作品を、約5点ほど発表する予定です。 本展のオープニングに寄せて、4月24日(水)19:00 - 21:00にはSOM GALLERYにて、作家を囲んでのオープ ニングレセプションを開催いたします。


本展への皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

Works

Installation View