surrender

三浦光雅

2024年 1月 12日 ー 1月 28日

SOM GALLERY

SOM GALLERY は、1月12日(金)から28日(日)まで三浦光雅の個展「surrender」を開催いたします。弊廊での初個展となる本展では、大小様々なキャンバスに描いた抽象絵画を展示いたします。

三浦光雅が描く絵には、有機的なオブジェクトが現れることはなく、規則正しく織り重なる線状の色彩が見られます。乱数によりランダムに決められた位置へのストロークにより、線そのものの純粋性を浮き上がらせます。

三浦の制作は、乱数ソフトにて指示書を作ることから始まります。キャンバスの外へ乱数の印を組み、等間隔にセットされた特製の道具を用いて、点から点へ機械的な作業を行います。絵の具は画面上で織り重なり、時には思いもよらない色が生まれ、色面が構成されていきます。筆を重ねることで、線と線がぶつかる場所から浮かび上がる色は強さを増し、何層にも重ねられたレイヤーから三浦作品特有の奥行きが絵画空間に生まれます。

また、三浦作品の特徴は、作家本人の意志が不在であることであり、乱数によって確定されたモチーフを機械的になぞる作業の蓄積から構成される作品は、作家本人の内面の主観的な表現を主眼に置くどころか、偶然性に支配された、まさしく機械的な表現と言えます。

本展「surrender」では、キュビスム作品のような特定のオブジェクトを有機的に操作する絵画と距離を置き、機械的な作業の上に成立するミニマルな抽象絵画を創り出すことに挑戦しています。

三浦光雅は、1996年山口生まれ。2021年京都芸術大学大学院 芸術専攻 美術工芸領域を修了し、現在京都を拠点に活動しています。主な個展として、「スローワーク」FOAM CONTEMPORARY(東京、2023年)、「come and go」DMOARTS(大阪、2022年)。主なグループ展として「Untitled」SOM GALLERY(東京、2023年)「MtK satellite Vol.2」MtK satellite(愛知、2023年)「SOLO SOLO SOLO vol.6」biscuit gallery(東京、2023年)、「POLYPHONY」Arario Gallery Shanghai(中国、2022年)、「ARTISTS’ FAIR KYOTO2022」 京都文化博物館別館(京都、2022年)等に参加。

本展覧会において、新作平面作品を、約15点ほど発表する予定です。
本展のオープニングに寄せて、1月12日(金)18:00-20:00の日程でオープニングレセプションを開催いたします。

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

Works

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