The Order of Things
ジム・ランビー、ジャック・コールター、東恩納裕一、渡辺えつこ、鈴木瑠衣
2026年 11月 13日
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12月 6日
SOM GALLERY

この度、SOM GALLERYは、ジム・ランビー、ジャック・コールター、東恩納裕一、渡辺えつこ、鈴木瑠衣によるグループ展、「The Order of Things」を開催する。
物事には、それぞれ居場所がある。
音楽は耳に、色彩は眼に。花は花瓶に、光は部屋に。物体には名前があり、名前には意味がある。私たちはそれらを疑うことなく受け入れ、世界はそのようにして、ひとつの整った姿を保っている。
しかし、音楽が絵画になり、化粧品がカンヴァスに移され、装飾がその役割を失ったとき、物事はどこへ行くのだろう。
1966年、ミシェル・フーコーは『言葉と物』(英題: The Order of Things)において、世界を分類し、理解するための秩序が、歴史的に形成された知の体系に依存していることを論じた。その序文に登場する、ホルヘ・ルイス・ボルヘスによる架空の百科事典では、動物たちが奇妙な規則によって分類され、異なるものを同じ場所に並べるための基盤そのものが揺らいでいる。
本展は、5名の作家による作品を通じて、物事が属する場所と、その境界を越えて生じる変容に目を向ける。
ランビーの手によって、化粧品は絵画の表面を形成する素材へと姿を変える。コールターは、共感覚によって音楽を色彩として経験し、聴覚的な出来事を絵画へと移し替える。鈴木の画面では、水彩絵具の流動と作家の判断が交差し、予期しない形態が生まれていく。東恩納裕一は、日常の室内を彩るカーテンを絵画へと移し替え、親しみのある風景の内側に潜む不気味さを浮かび上がらせる。そして渡辺は、日常の風景や既存のイメージを絵画へと移し替え、具象と抽象、現実と虚構の境界を往還しながら、独自の絵画的秩序を生み出す。
化粧品、音楽、水、カーテン、そして絵画へと変容するイメージ。
それらは、もともと同じ場所に属していたわけではない。それぞれに用途があり、時間があり、置かれるべき場所があった。
しかし、ここでひとつの奇妙な事実に行き当たる。
これらの物事は、芸術作品になることで、それまでの役割から解放される。しかし同時に、絵画や彫刻という新たな名前を与えられ、再び分類されることになる。
私たちは、身体を彩るための化粧品が絵画になることに驚きながら、それを絵画として受け入れた瞬間、もう一度安心してしまうのかもしれない。だとすれば、芸術とは物事を既存の秩序から解放する行為なのだろうか。それとも、世界に別の秩序を与え続ける行為なのだろうか。
化粧品が絵画の表面を形づくり、その傍らには音楽から生まれた色彩がある。水の動きが残した痕跡の近くで、部屋を仕切るはずのカーテンはその役割を失い、見慣れた風景は絵画のなかで別の現実へと姿を変える。
それらをひとつの場所に集めたとき、私たちは何を見ているのだろう。5人の作品だろうか。それとも、それらをひとつの展覧会として理解しようとする、私たち自身の秩序なのだろうか。
物事には、それぞれ居場所がある。
そう信じていた私たちは今、かつてどこかに属していたものたちを、ひとつの部屋で眺めている。
そして、その部屋に与えられた名前もまた、ひとつの秩序である。
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