Group show "Untitled"
にいみひろき、河野未彩、ヒロ杉山、フカミエリ、渡邊涼太、松田ハル、大澤巴瑠、木津本麗、三浦光雅、中瀬萌
2023年 1月 14日
ー
2月 5日
SOM GALLERY
この度 SOM GALLERY は、10名のアーティストによるグループ展「Group Show “Untitled”」を、SOM GALLERY の初の展覧会として、日本橋馬喰横山にて開催いたします。
本展は、SOM がコンテンポラリーアートギャラリーとして現代アートへどのように向き合い、解釈し、表現していくのかというギャラリーとしての今後の方向性を示すことを意図した展覧会です。
本グループ展は、二つの側面から構成されています。
一つは、現在日本を含むアジアのアートマーケットの中心となっているストリートアートからの昇華と新展開という面。
もう一つは、大竹伸朗などを中心として再び注目をあつめているペインティングにおける物質性・素材性の再探求です。一見すると相反するまたは、ベクトルが異なるように映るかもしれませんが、一つの作品の中にそれらは確かに共存しています。これらの側面を若手作家を中心とした10名の作品から探っていきます。
出展作家は、クリエイティビティの消費をテーマにした平面作品を制作するにいみひろき、グラフィックの世界観を主軸に現象に着目した作品を展開する河野未彩、近作ではモチーフをシルエット化する事で具象と抽象の「間」を表現するヒロ杉山、自分と世界における「こころの在りか」をテーマに平面作品を制作するフカミエリ、リアルとインターネットの中間の世界を表し、実感と空虚の間の自身を可視化しようとする渡邊涼太、版画とVRを組み合わせた、「VR版画」を制作する松田ハル、ドローイングをコピー機で印刷することで「複製」という行為が生み出すズレを表現する大澤巴瑠、線と色面で構成されたペインティング作品を制作する木津本麗、「偶然性・無作為性・手作業と機械作業の境界・労働」をテーマに主に平面作品を制作する三浦光雅、自然に身を委ね、自身の内側にある表現の伝達を蜜蝋を用いた平面作品にて制作する中瀬萌。
過去の絵画を踏襲しつつ、今日的な美と意義を持ち合わせたそれらの絵画は、各々が独自性に富んでおり、決して一義的な絵画観に基づいているわけではありません。しかしいずれも、現代を生きる我々の感性や価値観に根ざした表現の前進を行っています。
Works
Installation View