ゆくえ

川上 喜朗 / 小見山 峻

2024年 10月 4日

10月 27日

SOM GALLERY

SOM GALLERY は、10月4日(金)から10月27日(日)まで、川上喜朗と小見山峻による二人展、「ゆくえ」を開催いたします。本展は、川上にとって日本で2年半ぶりに開催される展覧会であり、小見山にとっては、SOM GALLERYで開催される2回目の展覧会となります。

川上喜朗は、2018年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻を卒業し、2020年に東京芸術大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了。川上は、作品制作において、男性なのか女性なのか、大人なのか子供なのか、あの世なのかこの世なのかもわからない、居場所がなく未成熟なまま生きる少年達を想像しながら描き続けています。現在は東京を拠点に絵画及びアニメーションの制作を行い、日本を含むアジア圏で主に発表しています。
小見山峻は、神奈川県横浜市出身の写真家、アーティスト。「現実の出来事に対する視点を記録する」という写真の本質を突き詰め、コンピュータによる合成加工などに頼ることなく、グラフィカルな世界を表現、建築している。現在は、神奈川を拠点に制作を行い、東京を中心に発表しています。

本展「ゆくえ」は、日常の中で互いに着目する「帰り道」における人間の感情が起点となっています。
どこかに出かけた際、最終的には、「家に帰る」という行為が発生します。真っ直ぐ家に帰ることもあれば、目的もなく、少し遠回りをして帰ることもあるでしょう。帰る場所に向かっているのか、あてもなくただ彷徨っているのか、そのゆくえは本人すら知り得ないかもしれません。その時に私たちを覆う感情や風景は、儚くも美しく、時に暖かく、時に冷たさを帯びています。
そのような人間の捉えどころのない感情を、川上は自身が描く少年達と風景を用いて浮かび上がらせ、小見山は、時間の蓄積、経過を感じさせる街の一部を切り取ることで彷彿とさせます。

川上喜朗は、1993年東京都生まれ。主な個展として、「​​虚に亡く」AUGHT NEW YORK ( ニューヨーク、2023年)、「解らない沈黙」Contemporary Tokyo(北京、2023年)、主なグループ展として、「Seoul PLAS -Contemporary Art Show 2024」Contemporary Tokyo(韓国、2024年)、「ART021 Hong Kong 2024」 Contemporary Tokyo(香港、2024年)、「HongKong Art Central 2023」Contemporary Tokyo (香港、2023年)、「ART BUSAN 2023」Contemporary Tokyo(韓国、2023年)等。

小見山峻は、1988年神奈川県生まれ。主な個展として、「City Dive Shinjuku」THE KNOT TOKYO Shinjuku(東京、2024年)、「9876543210」SOM GALLERY(東京、2023年)、「call, overhaul, and roll」BOOK AND SONS(東京、2023年)、主なグループ展として、小見山峻,中村壮志 2人展「機械仕掛けの眼差し」 haku gallery kyoto(京都、2019年)、「JW ANDERSON "YOUR PICTURE / OUR FUTURE」 13 FLORAL STREET(ロンドン、2018年)等。

本展覧会において、川上は、大小合わせて10作品の新作平面絵画を、小見山は、大小合わせて12作品の新作写真を展示いたします。
また、10月4日(金)19:00-21:00にて作家を囲んでのオープニングレセプションを開催いたします。

本展への皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

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