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「FELIX LOS ANGELES 2026 」参加のお知らせ
2026年 2月 25日 - 3月 1日
The Hollywood Roosevelt
本展では、異なる文化的背景と制作態度をもつ6名の作家の作品を紹介します。絵画と彫刻、線的構成や色面、サーフェイスの操作といった多様な実践は、ひとつの様式や統一的な語りに回収されません。むしろそれぞれが、像がどのように立ち上がり、空間のなかでどのように経験されるのか。その条件を、別々の方法で揺り動かしていきます。
塩出麻美の絵画では、絵具と支持体の関係が一枚の表面として整いきりません。厚く塗布された絵具は支持体の内部から現れるように立ち上がり、物質とイメージのあいだに、わずかなずれを残し続けます。
渡邊涼太の制作は、絵画を「像を描く場所」ではなく、可視性が立ち上がる場として扱います。削りや堆積、再操作を反復する行為によって画面は組み直され、イメージは固定される手前の状態に留め置かれます。
栁澤貴彦は、複数のイメージや空間的参照を横断しながら、絵画と立体を往復する実践を展開しています。画面や形態はひとつの視点に落ち着かず、異なる距離感や次元が同時に立ち上がる状況として経験されます。
マシュー・モナハンの彫刻は、異素材の組み合わせによって、像の輪郭や物質的性質を曖昧にします。古典的な人体像を思わせる形態は、断片性やスケールの揺らぎを伴いながら、完成された像として閉じることなく空間に現れます。
ボリス・テレゲンは、秩序と逸脱、計画と偶発のあいだを往復する構成を用いて、構造の可塑性を示します。線や配置は安定した体系を指し示すというより、変形し続ける条件として空間に作用します。
ロジャー・ホワイトの絵画は、日常的な対象や光景を手がかりに、観察と構成のあいだを行き来します。画面に現れるイメージは描写として完結するのではなく、像が立ち上がる瞬間の距離や手触りを保ったまま、見ることと理解することの関係を静かに揺さぶります。
本展は統一的な様式や視覚言語を前提としません。
異なる前提のもとで成立した実践が同一の場に置かれることで、視覚的な密度やスケールの感覚には微妙な偏りが生じます。作品同士が近接しながらも容易に同調しない状況は、様式の差異として理解される以前に、空間における密度の衝突として現れます。
しかし、その衝突は劇的な効果へと回収されません。むしろ展示空間には、異なる構造や感覚が併存し続けることによって生じる、均衡を拒む静けさが持続します。
本展は、この相反する感覚が同時に成立する状態を通して、視覚的経験の前提そのものを問い返す場として構成されています。
皆様にご高覧いただけますと幸いです。
□ 開催日時
VIP プレビュー (招待制)
2/25 (水) 11:00-20:00
一般公開
2/26 (木) - 2月28日(土) 11:00-20:00
3/1 (日) 11:00-17:00
□ 出展作家
□ ブースNo.
Room No. 1224
□ 開催会場
The Hollywood Roosevelt
7000 Hollywood Blvd, Los Angeles, CA 90028
□ 公式サイト
https://felixfair.com/
