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「ART OSAKA 2024」参加のお知らせ

2024年 7月 19日 ー 7月 21日
大阪市中央公会堂 3階

SOM GALLERY は、2024年7月19日(金) から 21日(日) まで大阪にて開催されるアートフェア「ART OSAKA 2024」 に参加します。 本展ではイギリス ロンドンを拠点に活動するアーティスト、ラーズロー・フォン・ドホナーニ 、そして日本を拠点に活動するアーティスト、黒瀧藍玖、シロヤマユリカ、渡邊涼太の作品を展示します。

SOM GALLERYは、初の参加となる「ART OSAKA 2024」において、技術の進歩や情報が加速化する現代において、人間という存在そのものへの回帰やメディアの特異性への回帰をテーマに作品を発表する、4名の作家を紹介いたします。

ラーズロー・フォン・ドホナーニは、2021年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)にて修士課程を修了後、ヨーロッパ及びアメリカを中心に作品を発表してきました。今回のART OSAKA 2024は、フォン・ドホナーニにとって、初めてのアジアでの作品発表となります。

フォン・ドホナーニは、現代まで継承される絵画技法と3Dモデリング・ツールで作成されたイメージを組み合わせることで、絵画そのもののプロセスと特性を探求しています。これらを組み合わせて作られるイメージはデジタルとアナログの交差点に位置し、技術の進歩が加速する現代の副産物としての疎外感や断片化、そしてバイオミミクリーの概念を追い求めており、モダニムズ以降提示される、絵画それ自体が有する特異性を再度提示することを試みています。

黒瀧藍玖は、2022年に東京造形大学テキスタイルデザインを卒業。2024年4月に自身初となる個展をSOM GALLERYにて開催いたしました。黒瀧は、繊維が交差することで立体的な構造が生まれる織物の造形に着眼を得て、手作業を通じた、経糸と緯糸の組み合わせを用いた、立体作品を制作しています。

彼の代表作である、「Human」シリーズでは、鉄の空箱に無数の経糸と緯糸を配置し、その中に人間を配置して作られています。規則的な糸の線で構成されるフレームの中に人間を閉じ込めることで、パターン化された現代社会や人間の思考を浮き彫りにさせます。彼は自身の作品を通じて、空虚な現代社会や彼が捉える人間の視点を浮かび上がらせ、人々をアルゴリズムからの解放へと導くことを試みます。

シロヤマユリカは、東京都生まれ。武蔵野美術大学でグラフィックデザインを学んだ後にニューヨークに渡り、現在は東京を拠点に活動しています。シロヤマは、ニューヨークでの生活を経て、大都市での生活の中で自然からの恩恵と共存についてより深い関心を持つようになり、自然物を媒介とした、人間という存在への見つめ直しを、作品を通じて行っています。

彼女の作品は、ただ自然への回帰を促しているだけではなく、自然と共生を図ることで生まれる、人間至上主義への問題提起や、誰もが純真無垢であった幼少期、自然と共に生きていた経験を呼び起こさせます。

渡邊涼太は、2023年に東京藝術大学大学院美術研究科にて修士課程を修了後、東京を拠点に作品を発表しています。渡邊は、筆で純粋に描く行為と、自身で作成したカッターナイフ等を用いた道具で絵の具を載せて削るという破壊行為を一つの画面で行い、画面にそれらの痕跡を残しながら、作品を制作しています。渡邊は、絵画が絵画たりうる根源を追い求めると同時に、時代の鏡面としてのポートレートや風景を描いています。渡邊の絵画技法は、筆跡の生々しさ、濃厚さを漂わせるルシアン・フロイドや要素を削ぎ落とし本質に迫ったアルベルト・ジャコメッティなどの実存主義を踏襲し、現代のアプローチへと転換し、キュビズムに通ずる絵画史の更新へ挑戦しています。

皆様にご高覧いただけますと幸いです。

□ 開催日時
VIP プレビュー (招待制)
- 7/19(金)13:00-19:00

一般公開
- 7/20(土) 11:00-19:00
- 7/21(日) 11:00-17:00

□ 出展作家
- ラーズロー・フォン・ドホナーニ
- 黒瀧藍玖
- シロヤマユリカ
- 渡邊涼太

□ ブースNo.
C-32

□ 開催会場
大阪市中央公会堂 3階 (中集会室・小集会室・特別室)
大阪市北区中之島1-1-27

□ 公式サイト
https://www.artosaka.jp/2024/jp/